kokorobukuro’s diary

Soul Design 心羽さんのすすめで、自分を知る機会として思いを綴るものです。私以外の方にはなーんにも役に立ちません?悪しからず。

あっけなく。

昨晩、家の軒先にスズメがうずくまっていた。

台風のせいか、寒さのせいか、

そこから飛ぼうとはしなかった。

 

その時は、そのまま家に入ったのだけど、

思い付いたようにスズメを保護した。

 

少し逃げ回ったけど、家に入れ

シャワーで湯浴みをした。

気持ち良さそうにじっとしていた。

キッチンタオルとドライヤーで乾かして

家にあったバナナを食べさせた。

手に乗りながら逃げることもなかった。

最後に、砂糖湯を少し飲ませた。

 

食べたことのないものばかりだったろう。

 

使い捨てカイロを紙タオルでくるんで、

浴室に箱ごとしまった。

夜中に覗いてみると、カイロの上で丸くなって熟睡していた。

生きてるか心配になってつついて見ると、

寝ぼけたように眼を覚ました。

 

紙タオルを掛けて扉を閉めた。

 

明日は仕事だ。

浴室にいれば、飛んだとしても逃げ出すことはない。

もちろん、飛べるなら逃がしてやっても良い。

ただ、丁度台風が直撃だ。

台風明けに、ベランダに放そう。

もし、怪我とかだったらどうしよう?

しばらくは飼えるかな?

としたら、冬も迎える。

ワンシーズンを過ごせるか?

体はよく見ると、ボロボロだったな。

もう年なのかな?

 

そんなことを考えながら浅い眠りにつく。

 

そして朝、スズメはタヒんでいた。

体を伸ばして横たわっていた。

触れると既に柔らかさはなく、

命は感じられなかった。

 

何ヵ所か糞をしていたけれど、

食べ物が強すぎたのだろうか?

 

余計な手当てだったのか?

 

朝あげるつもりだった砂糖湯を流しに捨てた。

 

悲しみも、後悔もさしてないのだけれど、

他の可能性や正解はあったかな?

 

外は強い雨、台風だ。

 

後でスズメは埋めてあげよう。